エクアドル政府のコロナウイルス感染拡大防止の政策からの一考

エクアドル大使館から発信されるコロナウイルスの現地情報より少し興味深いデータをあったので、自分勝手な分析をしてみたいと思います。まず、以下の数字をご覧ください。

 

エクアドルでのコロナウイルスの感染者数の推移:
27日 213人
28日 208人
29日 89人
30日 42人 (累計:1,966人)
2月29日に国内初の感染者が出てからこれまでの累計感染者数は深刻なものですが、この3日間で急激に新規感染者数が減少。エクアドル政府(交通規制、県外移動の禁止、外出時間の制限、海外からの入国禁止等の)が発表した政策が功を奏しているのか?それとも一時的なものなのか。仮に現地政府の政策の結果であるならば、日本政府もいまの様子見の状態から、感染拡大の前に首都封鎖という措置へ大きく舵を切ってもいいのではないでしょうか。産業構造、人口、国民性とかいろいろな点で異なることはありますが、ここ1,2週間が大規模感染を防ぐ重要な局面であるというのであれば、日本も大胆な手段をとってもいいと思います。こういう未曾有の事態であるからこそ、先を読んだ行動は必要なはずです。

 

また、感染者数を県別でみた場合も最初の感染者が発見されたグアヤス県(エクアドル第2の都市グアヤキルがある県)では、感染者数が爆発的に伸びたものの、(人の往来が多い首都キトがるピチンチャ県を除く)他県での感染者数の拡大には一定の抑制が掛けられている。断言はできませんが。これらの結果はエクアドル政府の政策によるものかもしれません。(28日18時迄のデータ)

 

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 参照:エクアドル Servicio Nacional de Gestión de Riesgos y Emergencias

https://www.gestionderiesgos.gob.ec/wp-content/uploads/2020/03/Informe-de-Situaci%C3%B3n-No022-Casos-Coronavirus-Ecuador-28032020.pdf

  

今回はあくまで数字のみを追った分析なので、この3日間での感染者数の減少のついての意見は説得力はないですが、県別での感染者数の推移は、少なくとも県外移動の禁止という政策の1つが関係していると思われます。

ただし、死者数は62人(現地30日17時まで)と多いです。この数字に目を向けるべきで、1日でも早く治療薬もしくはワクチンが開発されることを祈るばかりです。

 

---追記---

エクアドル大使館のメールより31日17時迄の情報として、

新たに感染者336人,死者17人 が確認されたそうです。30日17時迄の確認数から何倍も増えていますね。考えられる理由としては、29、30日が土日に当たったため医療機関が休みに入り、平日と同様に検査を行わなかったというのはあります。これは、同日程で東京の感染者数が減少したことと同じ事象だと思います。一応、エクアドル現地友人にも確認したら、上記のようなことを述べていました。